2020.6.1
なにとは言わないが、ようやくです。
3月からタイムスリップしたかのような気分。
まさに空白の2ヶ月間。
というのは言いすぎだろうか。
この期間中にやれなかったことはもちろんあるが、いまだからできたこともある。
こんなに本を読んだのは小学生以来かもしれないし、以前ならしようとも思わなかっただろう、遠方の知り合いとオンライン飲み会なんてものもした。
抗えない不自由のなかで、それまで見えなかったものが見えてくる感覚を味わうのは2回目だ。
東日本大震災当時の夜も、すべてのインフラが止まった中で見上げた星空は、何かを訴えかけるような、圧倒的な美しさで迫ってきた。
今回のような、突如として現れる非日常は人間に何を問うているのだろうか。
目まぐるしい日常に飲み込まれないよう、たまに立ち止まり、自らに問いをたてる時間が、私には必要なのかもしれない。
決してそれが震災やパンデミックを肯定するわけではない。
ただ、ずっと何かにせきたてられるように生きる必要もないのかなと、そう思った。